あんじが死んだ
2020年3月22日午後12時50分
愛犬「あんじ」が動かなくなりました。
「あんじが死んだかもしれない!」三男と次女が僕に教えてくれました。
急いで部屋着のまま車に乗り、近くの動物病院に向かいました。
車の中で毛布に包まれたすでに呼吸はしていなかったあんじにみんなで「がんばれ」と「生きて」と 声をかけていました。
誰も泣いていませんでした。
着いた病院は閉まっていて、Googleで見つけた江別白樺通りアニマルクリニックに電話し連れて行きました。
車からあんじを病院に運ぶとき、あんじの体はずっしり重く心臓はすでに止まっていた。
病院に入ると電話の女性がこちらにと部屋に案内してくれた。
何歳か、病気はあるか、動かなくなる前はどんな風だったか、聞かれた。
あんじは6歳で病気はなく、元気だったのに急に動かなくなったと話した。
あんじは 動かなくなる直前まで三男と追いかけっこしていた。
朝も僕の朝ご飯を狙っていた。
「もう亡くなっていますね」
死んでるのは知っていたけどもう動かないのはわかっていたけど、
その言葉がやっとあんじがもう死んでいる事実を知らせてくれた。
糞尿が出ないように詰め物をしてくれてる間ロビーで座って待っていた。
ロビーではゴールデンレトリーバーのワンちゃんが僕のほうにしっぽを振って笑顔でよってきたけどかまってあげられなかった。
僕らが落ち込んでるのが分かって元気づけようとしてくれたのかもしれない。
終わりましたよと呼ばれさっきの部屋に戻った。
あんじのふわふわ耳はふわふわのままだった。
あんじを持ち上げる時、さっき普通に持ち上げられていたのに急にわからなくなり持ち方ってどうしたらいいですか?と聞いてしまった。
病院を出て車にあんじを乗せた時、急にあんじとの思い出があふれてきて我慢していた涙が止まらなくなった。
家族も我慢していたんだろう、僕がきっかけにみんなで泣いた。
あのロビーのわんちゃんにかまっていたら病院で泣いていた。
みんな病院に行って死んでいるという事実を知っても我慢していたのに僕は耐えられなかった。
あんじを抱いたからだろう動かなくなったあんじに触れたから動いていた時のことを思い出して泣いてしまったのだろう。
家に帰って家で待っていた三男と次女にあんじが死んだこと心臓発作だろうということ三男に直前まであんじと遊んでくれてありがとうと伝えた。
あんじは楽しい気持ちのまま逝ったのだきっと。
犬の6歳は人間でいう40歳くらい早すぎた。
あんじは捨て犬でそういう子たちを育てているカフェで引き取った。
だからあんじは雑種で犬種はわからないけど元気で細いのにふわふわで本当にかわいかった。
急すぎたけどあんじは病気でつらい思いをせずに幸せな気持ちのまま死んだんだ。
天国でも自分が死んだことに気付いていないかもしれない。
死んでもあんじは可愛いままだ。
ありがとうあんじ